“ヒロアカ”堀越耕平「ネームからゆっくり」次回作にも言及 最終巻発売記念でマーベルとコラボ
■“ヒロアカ”完結 連載終了発表時には関連ワードがトレンド1位に
2014年7月に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートし、8月発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併特大号で、10年にわたる連載を終了した『僕のヒーローアカデミア』。 “個性”という特殊能力で街の安全を守るヒーローたちが存在する世界を舞台に、何の“個性”も持たずに生まれた主人公・緑谷出久が、憧れのヒーローになるためヒーロー養成学校に通い、仲間とともに成長していく物語です。
2024年4月にシリーズ世界累計発行部数1億部を突破(日本国内累計発行部数6000万部以上・海外累計発行部数4000万部以上/デジタル版含む)したこの作品(出版社発表)。6月には残り5話で完結することが発表されると、SNSでは「あと5話」というワードがトレンド1位となりました。
その人気ぶりは日本だけでなく世界にも広がり、2019年に開催された映画やアニメ、ゲームなどさまざまなコンテンツが一堂に会するイベント『ニューヨーク・コミコン』では、“ヒロアカ”のブースに長蛇の列ができるほど、ニューヨークにも多くのファンが訪れました。さらに、2024年7月に開催された北米最大級のアニメの祭典『Anime Expo 2024』の“ヒロアカ”のイベント会場には、3400人以上もの人がつめかけました。
テレビアニメシリーズをはじめ、劇場版アニメ、ゲーム化、舞台化などの展開が行われる度、話題となっていた“ヒロアカ”。漫画は完結しましたが、2025年にはファンブックと初の画集の発売や、2025年6月からは東京・京橋の『CREATIVE MUSEUM TOKYO』で「堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』原画展」(6月21日~8月31日まで)の開催も予定されています。
■『スパイダーマン』巨匠ら ヒロアカ×マーベルのイラストを描き下ろし
そして、最終巻の発売を記念して公開されたのが、『ヒロアカ』と『マーベル・コミック』とのコラボレーションイラストです。『マーベル・コミック』をはじめとしたアメコミから多大な影響を受けたという『僕のヒーローアカデミア』。その作者である堀越さんが、感謝の思いを込めてスパイダーマンと主人公・デク(緑谷出久)&オールマイトのコラボイラストを描きおろしました。
また、大の『ヒロアカ』ファンだという『マーベル・コミック』のアーティスト、オリヴィエ・コワペルさんが『ヒロアカ』のキャラクターを描きおろす予定でしたが、急病により作業が間に合わなかったということで、急きょ『スパイダーマン』の巨匠として知られるウンベルト・ラモスさんとカラリストのエドガー・デルガドさんが、『ブラックキャット』と“ヒロアカ”の女性キャラクターたちとのコラボイラストを描きおろしました。
■堀越耕平「次のプレッシャーは既に大いに感じていますが」 次回作は?
さらに、マーベルとのコラボイラストの公開とともに、『マーベル・コミック』からの質問に対する堀越さんのコメントも公開されました。
堀越さんは、“マーベルの好きなキャラクター”について「子どもの頃に初めて触れたスパイダーマンです。そして今も変わらずスパイダーマンです。ヒーローって何だろうとぐるぐる迷いながらの連載でしたが、結局行き着いた先は『親愛なる隣人』でした。尊敬しています」と明かしています。
さらに、“今後の予定”について聞かれると「ヒロアカは『運が良かった』の一言に尽きるので、次のプレッシャーは既に大いに感じていますができるだけ早く、新しいタイトルで漫画を描くつもりです。次は分業で作画だけやりたいのですが、編集からは『君は全部やった方が良いよ』と言われたので、今はネームからゆっくり制作中です。まだヒロアカのイベントがいくつかありますので、当面はヒロアカに掛かり切りになると思います」と次回作についても言及しています。
【堀越耕平さんプロフィル】
堀越さんは1986年生まれ、愛知県出身。2006年に『ヌケガラ』で第72回手塚賞佳作を受賞、2007年『赤マルジャンプ 2007 SUMMER』に『テンコ』が掲載され、読み切りデビューを果たしました。翌2008年『赤マルジャンプ 2008 WINTER』に『僕のヒーロー』掲載。2010 年に『逢魔ヶ刻動物園』で『週刊少年ジャンプ』連載デビュー。2012年に『週刊少年ジャンプ』で『戦星のバルジ』を連載後、同誌 2014年32号から2024年36・37合併特大号まで『僕のヒーローアカデミア』を連載しました。