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戸田恵梨香「それでもやらなくてはいけない」 初めて明かした仕事での葛藤

2022年12月28日 21:45
戸田恵梨香「それでもやらなくてはいけない」 初めて明かした仕事での葛藤
自身の本音と葛藤を語る戸田恵梨香さん(34) (12月22日放送『news zero』より)
俳優の戸田恵梨香さん(34)にインタビュー。12月20日に発売したトークエッセイ集『彼女』で、いまの自分自身の本音や葛藤をつづった理由をお聞きしました。

これまで演じてきた役柄から“強い女性”というイメージがある戸田さんに、“素の自分”について聞いてみると「弱い人間だなっていうふうに思っていますし、もう少し楽に生きられたらいいのになって。『凛としていらっしゃいますよね』とか『カッコイイ女性像ですよね』と言われる事に、違和感を持ち続けていたんです」と素の自分と世間のイメージに違和感を持っていたと語りました。

また、今回のエッセイ集で“戸田恵梨香という女優像を作らないといけないんだと思っていた”といった本音を初めて語った戸田さんは「役者は、プライベートな一面を見せる必要も知ってもらう必要もないから、本音の部分って案外話をしたことがなくって」とこれまであまりプライベートな部分を語ってこなかった理由を明かしました。

■いまも持ち続ける“ある思い” 「生きている中で一番関心があるのが自分の成長」

16歳で俳優の道に進むため上京した戸田さんは、いまも常にある思いを持って仕事と向き合っているそうで「今でもやり続けられるかしらっていう疑問は持ち続けています。私が生きている中で一番関心があるのが自分の成長なんです。もう成長できなくなるんだと思うとそれが引退の時なのかなって思うんですけど、年齢的にも役者としての価値っていうのを見つけられていくのかなっていう心配は常にありますね」とコメントしました。

常にストイックに自分を見つめてきた戸田さん。しかし、その一方で葛藤もあったそうで「やっぱりいつも自分のお尻をたたき続けていたんですよね。それが楽しかった。体が悲鳴をあげているっていうことに気づいていたけど、それでもやらなくてはいけない。下手したら(現場にいる)100人ぐらいの人たちの時間をダメにするわけにはいかないという責任感もありました」と役者としての葛藤を語りました。

最後に、“なぜ今ありのままの自分をつづったのか”を聞いてみると、戸田さんは「自分を大切にしてほしいということだったんです。やっぱり生きるのって簡単じゃない。壁にはぶつかるし、何か目標が見つけられなくなる瞬間だったり、自分自身にがく然とする瞬間だったり。だけどそういう気持ちに素直になっていいんだっていうことが伝わったらいいな。自分のこの不器用な人生を見て笑ってもらったらいいなと思う」と自身の思いを明かしました。

(12月22日放送『news zero』より)