「舐めプ」や「コロペン」など 約1600語の“オタク用語”だけが収録された辞典が発売決定
辞書などを出版する三省堂から、オタク用語を採集した辞典『オタク用語辞典 大限界』が、11月21日に発売されることが発表されました。SNSでは反響が広がっています。
『オタク用語辞典 大限界』は、名古屋短期大学現代教養学科の学生である12人が、自分たちの周りで使われているオタク用語約1,600項目を採集し、語釈と用例を付した辞典です。『オタク共通用語』として記述されるどんなオタクにも共通する用語だけでなく、『三次元共通』『日本の男性アイドル』『K-POP』『2.5次元』『二次元共通』『ゲーム』『アークナイツ』『スプラトゥーン』『ファイアーエムブレム』『プロセカ』『ポケモン』『原神』『BL』もジャンルごとにまとめられ、全14章で構成されています。
■オタク用語 どれぐらい知っている?
収録されている言葉に、“ギャップ萌え”や“けしからん”、“口から音源”、“きゃわわ”などが並ぶ本辞典。その言葉の意味や用例は、ユーモアのあるものになっています。例えば、“限界オタク”の意味には「オタクの中でも、推しへの愛情や熱量が限界に達しており、そのために言動が痛々しく、人間としても限界を迎えてしまった究極のオタク。人間を卒業してしまったといっても過言ではなく、急に挙動がおかしくなったり、急に発狂しだすため、取り扱いには十分気をつけるべし(好き)」と記され、用例には「限界オタクすぎて最新話のこと考えただけで動悸する」と記述。オタクの性質まで解説されています。
他にも、『オタク共通用語』として “アクスタ”や、“産んだ記憶ある”、“開封の儀”、“顔面国宝”、“リアコ”。『日本の男性アイドル界隈用語』として“ コロペン”、“Jr.マンション”、“シンメ”、“トンチキ”。『K-POP界隈用語』には“愛嬌”や、“エンディング妖精”、“チケッティング”、“モッパン”。『ゲーム共通用語』には “ガチャ石”、“縛りプレイ”、“舐めプ”、“ランクマ”。『ポケモン界隈用語』には、 “オシャボ”、“おんみょ~ん”、“まひるみ”などが収録されているということです。
■オタク自身が作った『オタク用語辞典』
名古屋短期大学現代教養学科の小出祥子准教授のゼミ学生たちによって、2022年5月から制作された本書。当初は同人版として作られましたが、加筆や訂正を重ね、今回出版に至ったということです。学生それぞれが熱中しているジャンルの用語を集めて制作されたということで、本書では「収録されている用語に偏りがある点については、どうかご容赦ください」という断りが入るほど、手作り感あふれる辞典となっています。
SNSには、「資料として欲しい!」、「語彙の豊富なオタクが作り上げた文化が大好き」、「とんでもない情熱注いでて笑う」、「十年後、読み返したくなりそう」などの反響が広がっていて、紹介サイトへのアクセス集中により、一時、閲覧できない状態にもなりました。