【インタビュー】1児のママ 板野友美 生活は “180度変化” 「大切な存在ができてすごく前向きに」
アイドルグループ・AKB48を卒業後、アーティストや俳優としても活躍する板野友美さん(30)にインタビュー。2021年1月にプロ野球・ヤクルトスワローズの高橋奎二投手と結婚し、同年10月に第1子を出産したことを発表した板野さんに、結婚や出産後の生活の変化、子育て、さらに母親としての目標についてお話を聞きました。
■母としての目標は「柔軟にその時になりたい自分になっていけたら」
――結婚や出産を経て生活に変化はありましたか?
結婚生活っていうところでも、1人で独身の時とはまた違った生活リズムも変わったんですけど、一番大きかったのはやっぱり、出産したことによって生活リズムもですし、今までは自分の時間で過ごせていたのが、赤ちゃんに合わせつつっていう、時間軸がすごく変わるので、本当に180度と言っていいくらい変わりました。
――感情の面でも変化はありましたか?
一番は自分よりも大切な存在ができてすごく前向きに、それこそ普段の活力になったり、この子のために、旦那さんのためにっていう、家族がいることによって背中を押される部分が大きいですね。
――日々、子育てをする中で感じていることは?
具体的に新生児のころは3時間おきに赤ちゃんが起きちゃうので、それに合わせて夜中とかも3時間あかない時もあるので1時間半とか2時間で母乳をあげたり、授乳しないといけない。出産してすぐって体もそうですし、ホルモンバランスで精神的にも不安定だったりもするので、どうしても体調を崩しちゃったりだとか、精神的に崩れちゃったりも多いと思うんですね。だからそういうときに、家族のサポートがあったりとか、助けてくれる人の存在はすごく大きいと思うので、お母さんが一人で何でも頑張ろうっていうのは、すごく無理があるんじゃないかなと、私はすごくそれを体感しましたね。
――育児に関して相談した方や“ママ友”はいますか?
コロナ禍でやっぱりそういう交流とかも少なくなっているっていうのが一番の大変っていうポイントでもあるかなって思っていて、私も出会いの場っていうかお母さんたちと出会う場もあまりないので、そういった面で相談できる相手が、自分の母親とか、旦那さんのお母さんとか身内でしかいないので、あとはちょっと先輩ママだったりとかですけど、だからそういう相談ができたりとか同じ立場のお母さんたちと話せるっていうそういう場が増えることで、お母さん同士も前向きになれたりするのかなっていうのをすごく感じました。
――どんなお母さんになっていきたいですか?
柔軟性を持って「こうでなきゃいけない」っていうふうに自分で自分のことをしばらないようにしたいなっていうのは1つあって、お母さんだからとか、こうだからっていう理由じゃなく、本当に別に私が独身であっても、お母さんであってもそういうバックグラウンド関係なく、どういう人でありたいかっていうところを柔軟にその時になりたい自分になっていけたらいいなと思うので、そこはすごく意識しています。
■板野友美 “なにもあきらめずにやりたいことをやれる社会に”
結婚、出産を経て180度生活が変化したという板野さん。そんな板野さんはアーティスト業、俳優業をする傍ら、2021年1月にライフスタイルブランド「Rosyluce(ロージールーチェ)」を立ち上げるほか、自身の妊娠中の肌の悩みからスキンケアクリーム「peau de bebe(ポーデベベ)」の開発も手がけるなど精力的に活動されています。
――育児とお仕事を両立するために心がけていることはありますか?
ずっと同じことを一つのことってすごく難しくて、特に私の性格上そうなんだと思うんですけど、仕事の時間は仕事に集中して、家庭にいるときはそれこそ子供に存分に愛を注いだりとか、それぞれの時間がすごく私にとって大切なものだったいうのを、確信しながら過ごせていると思うで、なんか両立することによってバランスもうまく整っているのかなっていうのは感じています。
最後に、仕事や家庭、結婚、出産で悩む女性へ向けてのメッセージと今後の活動の目標について聞きました。
女性が例えば仕事をしていたとして、絶対結婚このタイミングじゃないかなとか、子供ほしいから今結婚しちゃうと、すぐ子供ができたとして、仕事できなくなっちゃうとか、そういう色々な理由であきらめるのってすごくもったいないというか、やりたいことは全部やりたいじゃないですか、子供ほしいし、それってすごく選ぶのが難しいと思うんですよ。もっと女性がタイミングどっちかに絞らなくても、どちらもできるっていう社会にしていきたいなという思いで、なにもあきらめずに全部やりたいことやりたいっていう女性が出てきたときに、それをもっと社会がサポートしてくれる環境になったらいいなって思うので、そういう発信を多くの方に知ってもらえたら、動いてくれる方もいるのかなって思っているので、微力ながら発信していけたらなと思っています。