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元宝塚トップ・紅ゆずる、入団1年目で衣装を頼み忘れ…「バッキバキで」自分で作った仰天エピソード

2022年9月16日 20:10
元宝塚トップ・紅ゆずる、入団1年目で衣装を頼み忘れ…「バッキバキで」自分で作った仰天エピソード

宝塚歌劇団・星組トップスターの紅ゆずるさん。自身も宝塚の「オールドファン」だというが、入団1年目に衣装を頼み忘れてしまったという。舞台に出られなくなる窮地に紅さんがとった行動とは…。熱烈な宝塚ファンである日本テレビアナウンサーの安藤翔アナ(妻が元タカラジェンヌ)、中島芽生アナ(宝塚音楽学校を4回受験)の2人が迫った。(・後編の後編)

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宝塚をキーワードでひも解くアプレジェンヌ辞典。今回は「銀橋」。

宝塚大劇場と東京宝塚劇場のオーケストラと客席の間にある通路のような舞台。 舞台の上手と下手を橋のようにつないでいる事から銀橋と呼ばれている。幅の平均は1.2mで、銀橋でソロを歌えるのは限られたスターのみ。 舞台の中でも客席に最も近い場所でもあり、銀橋を渡るスターが目の前に来ようものなら、ときめきが止まらなくなる夢の橋。
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(安藤アナ):銀橋は宝塚ならでは。紅さんにとってこの銀橋というのはどんな存在ですか。

(紅さん):宝塚でも本当にスターさんしか通れないんです。演出上では、通る時もあります。ショーで特に1人で銀橋を通るというのは、本当に限られた人。ずっと夢のまた夢の話だったので、自分が渡った時はめちゃくちゃ感動しましたね。

(中島アナ):初めて渡ったのは新人公演。

(紅さん):最後の新人公演の初主演の時ですね。まず銀橋自体の道が細いんです。どこまでが客席でどこまでが舞台かが分からない。ライトが明るすぎて。全然何も見えないと思っていた。なのに自分がトップになると見えるんです。ちゃんといろんなことが確認できるようになって。それまでにいろんな経験を積んできているのももちろんあります。景色が全然違ったことをよく覚えていますね。

(中島アナ):トップとして銀橋を渡るときは特別ですか。

(紅さん):本舞台から銀橋を出る時に今から銀橋行きますよっていう顔があるんです。「今から銀橋に出るからな」「出るで!」みたいな目線がある。私オールドファンなので、そういうのがもうグっときていたんです。

銀橋に出る時に前のライトがバババッって付くんですよ。一つの演出・場面によって色も変わりますし、限られたものしか通れない特別な道だということをよく踏まえた上で通る、ということを心掛けていました

(中島アナ):客席もしっかり見えるという話も聞きますけれど、客の顔を見ながら近くなるのは演じる側としてはいかがでしたか。

(紅さん):一番ダイレクトに伝わる大切な時間かなと思います。銀橋に出ると2階席に座っていらっしゃるお客様もとても近く感じる。私はファンの時ずっと2階でしか見たことがなかった。2階席では「あ、見てくれた」というのがうれしいんですよ。ちょっとの距離ではあるんですけど、すごく前に出てきてくれるような感じがするので、2階席も意識しながらやっていましたね。

やはり2500対1なので。何となく立っているじゃ絶対無理。2500人、みんなが全員見ている。「舞台を動かしているのは私です」ぐらいの(気持ち)。体が15倍ぐらいにふくれ上がったかのようなオーラや存在感を意識していました。

(中島アナ):紅さんと言えば、銀橋からバラを。