253人の“タナカヒロカズ”が集結 同姓同名のみの『タナカヒロカズ株式会社』を設立
会社の創業メンバーら253人全員が“同姓同名”の『タナカヒロカズ株式会社』が1日に設立しました。タナカヒロカズさんらが集まったギャザリング・デーを取材し、同姓同名のメンバーで会社を立ち上げようとした理由を聞きました。
『タナカヒロカズ株式会社』は、大手広告会社を退社した田中宏和さんが起業。3人の創業メンバーと、業務提携などでかかわっていく250人の応援メンバー全員が同姓同名の“タナカヒロカズさん”の会社です。“おもしろい未来をつくる。”をスローガンに、250人以上のタナカヒロカズさんたちの個性や専門性を結集し、新しい会社や働き方、社会のありかたを提案する総合商社を目指すといいます。
田中さんは会社について、「まさかですが、タナカヒロカズ株式会社を立ち上げることになりまして。みんな(タナカヒロカズ)で力を合わせて助け合いながら、その力を社会に向けて役立てていこうということで起業いたしました」と語りました。
■あだ名で呼び合う 名付け親は“ほぼ幹事の田中さん”
また、お互いを呼び合うときは同じ名前のため、それぞれ職業や住んでいる地域、見た目などから付けられた“あだ名”があるそうで、起業した田中宏和さんが名付け親。自身は“ほぼ幹事の田中さん”と呼ばれています。ギャザリング・デーには渋谷の田中さんや診断士の田中さん、物流の田中さん、花の田中さんらが集まりました。
ほぼ幹事の田中さんに、252人のタナカさんの覚え方を聞くと、「“エンジニアのタナカさん”が開発してくれたタナカヒロカズ名鑑というアプリがあるんです。これがすごく便利で。分からなくなって検索すると、どのタナカさんか分かるタナカ全国分布図っていうのがあるんです。それを頼りにしながら、あだ名とか特徴を思い出すようにしています」と笑顔で明かしました。
■立ち上げの理由は“面白さ”
タナカヒロカズだけの会社の立ち上げについて「実は、20年ぐらい前に言ってたんです」と明かした、ほぼ幹事の田中さん。そのきっかけについて聞くと、「いろんなタナカヒロカズさんの中にある社会課題みたいなものがあって。それを我々が解決して、なにか助けることができたら、その力ってタナカヒロカズさん以外にも発揮できたりするんじゃないかなと思っているうちに、タナカヒロカズだけの会社ってできたら面白いなと。タナカヒロカズが全員社員で、株主がタナカヒロカズだったら面白いなと思ったんです」と話しました。
参加していた診断士の田中さんは、集まりを知ったきっかけについて「友達に言われたんですよ。こういうの(タナカヒロカズの会)があるらしいって。歌もあるし、ロゴもあるし、本もあるし。自分の名前のグッズがめちゃくちゃあるみたいな」と話すと、今後の活動について「おもろい動きしてるなって思ってたんで、(会社ができて)より面白くなるんじゃないかなと思っています」と、期待を見せました。
■今後は、明治6年創業・老舗醤油店の新商品開発
今後は、様々なタナカさんの挑戦を後押ししていくというタナカヒロカズ株式会社。まずは、現在大学2年生の“ブレザーの田中宏和さん”のお悩みを解決する予定だということで、「明治6年創業の千葉・君津市の田中醤油の7代目として事業承継できるのか。新商品開発プロモーションで企業再生のチャレンジ!」として事業をしていくといいます。
ほぼ幹事の田中さんは、「田中醤油の新商品を、タナカヒロカズでいろんな知恵を出し合って作ってみて、それをうまくヒットさせたら、それは楽しい経験になるだろうし。次の未来を作るような仕事になるんじゃないかということで、まずは、田中醤油の跡取りになるかどうかわからない大学2年生をみんなで手伝って新商品を作って、それをプロモーションするってことを手がけたいなと思っています」と、意気込みました。