第170回
芥川賞・直木賞が17日に発表されます。その発表を前に、純文学の中・短編作品のなかから、最も優秀な作品に贈られる芥川龍之介賞の候補作の1つ、
小砂川チトさん(33)の『
猿の戴冠式』を紹介します。
作品は、ある事件をきっかけに引きこもっていた主人公が、言葉を学習させられた類人猿に出会い、交流するさまを描いた物語です。
小砂川さんは、2022年に『家庭用安心坑夫』で第65回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作品は、第167回芥川賞の候補作にも選ばれていて、2度目のノミネートとなります。