カルチャー小砂川チト 引きこもりの主人公と言葉を学習した類人猿の交流を描く『猿の戴冠式』【芥川賞候補作】2024年1月17日 6:50小砂川チトさん (C)大坪尚人第170回芥川賞・直木賞が17日に発表されます。その発表を前に、純文学の中・短編作品のなかから、最も優秀な作品に贈られる芥川龍之介賞の候補作の1つ、小砂川チトさん(33)の『猿の戴冠式』を紹介します。作品は、ある事件をきっかけに引きこもっていた主人公が、言葉を学習させられた類人猿に出会い、交流するさまを描いた物語です。小砂川さんは、2022年に『家庭用安心坑夫』で第65回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作品は、第167回芥川賞の候補作にも選ばれていて、2度目のノミネートとなります。関連ニュース【発表】芥川賞候補作に5作品 安堂ホセ、九段理江らがノミネート【発表】直木賞候補作に6作品 加藤シゲアキ、万城目学らがノミネート19歳の作家・日比野コレコの頭の中 「わからないことって面白い」 恋愛に生きる主人公を描く第169回芥川賞発表 市川沙央『ハンチバック』に決定 デビュー作で受賞直木賞に2作 垣根涼介『極楽征夷大将軍』と永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』が受賞