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なぜ?「五霊中学校」近くに「五両バス停」熊本市 難読地名のナゾ

2025年3月7日 20:13
なぜ?「五霊中学校」近くに「五両バス停」熊本市 難読地名のナゾ
「五霊」のナゾに迫る!

「意外と読めない?難読校名のナゾ」緒方太郎キャスターが熊本に来たばかりの頃、一発で読めなかった校名がこちらです。

まずは「熊本市立五霊中学校」。「ごりょう」と読みます。
そして「宇土市立網田中学校」は「おうだ」中学校。ネーブルが有名な地域ですね。
最後に「美里町立砥用中学校」は「ともち」中学校。

「ともち」の由来が気になり、熊本地名研究会の藤野芳太郎さんに聞くと、平安時代から奈良時代にかけては「富神」という地名で、そこから鎌倉時代に入るにつれて今の「砥用」という字と読みになったということです。

そうした中、熊本市北区植木町にある「熊本市立五霊中学校」。校名には「霊」の字が。

一方、車でわずか3分の場所には…「植木五両」というバス停が。視聴者の方が言うように、「両」の字が使われています。近くに住む人にこのナゾを聞いてみると…。

■近くに住む人
「霊はなにか意味があったと思います。ちょっと急に覚えんですけど…」
「(同級生が)いわれを言ったような気がする、OB会で会ったときに」
「5人の霊がいる?っていううわさは聞いていて…」

このまま迷宮入りかと思いきや、ある「救世主」がいました!以前、中学校に勤めていた当時の校長先生が、由来を調べていました。

あくまで諸説あるそうですが、江戸時代にかかれた書物によりますと、植木町を中心とした山本郡の記載の中に「御霊宮」という神社の記載が数回見られました。その後昭和19年から23年ごろまで、現在の植木五両のバス停の近くに五霊青年学校が設置されます。

(永島由菜キャスター)
青年学校って何ですか?

(緒方太郎キャスター)
文部科学省によりますと、小学校を卒業した後に、中等教育機関に進学せず、勤労に出た青少年のための教育機関です。その青年学校の時から「霊」という字が用いられ、昭和22年に五霊中学校が創立されました。事実として、ここまで紐解いたわけですね。あなたの母校の由来を調べてみると、意外な発見があるかもしれません。

最終更新日:2025年3月7日 20:14
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