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どうなる円安? 物価高にも響く“急激な為替変動” 日銀総裁「好ましくない」としながらも“金融緩和策”は維持 

2022年6月18日 1:30
どうなる円安? 物価高にも響く“急激な為替変動” 日銀総裁「好ましくない」としながらも“金融緩和策”は維持 

17日、日銀は金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の維持を決定しました。物価高にも響く急速な為替変動を受けて、日銀の黒田東彦総裁は「好ましくない」と述べました。低金利の日本と利上げされた欧米との金利差がさらに拡大し、円安が進む可能性もあります。

     ◇

17日、千葉県船橋市にある「4代目松屋食堂」を訪ねました。

「塩ラーメン、味玉トッピング1020円です」

トッピングを1つ付けると、値段は1000円以上になりました。原因はラーメンを50円、味玉を20円値上げしたことでした。

ラーメン店 店主
「これが今一番上がってる豚バラ肉ですね。半年で1キロ200円値上がりしました」

ほぼ全ての食材が値上がりしているため、850円のしょうゆラーメンも、適正価格であれば1000円ほどになるといいます。

ラーメン店 店主
「今の時点では何とも言えないんですけど、(さらなる)値上げも致し方ない部分かなと思っています、今後も」

東京・千代田区のステーキハウス「市ヶ谷テキサス」でも、アメリカ産牛肉、フライドポテト、油などの仕入れ価格が軒並み値上がりしました。

その理由の1つが、急激な円安です。2022年1月3日の1ドル=115円35銭から、6月14日には一時135円47銭まで上昇し、ここ半年で20円近くの差となる円安が急速に進みました。

     ◇

この円安で活気づいていたのが、外貨の両替所です。

東京・新宿区にある両替所「インターバンク」を訪れた男性の財布には、大量のドル紙幣がありました。持参したのは、5年前の海外旅行で余った239ドルです。これを円に替えると、3万1310円でした。「5年前のレートと比べ、5000円ほど得した」と男性は話しました。

ドルを円に両替した人
「いい時に替えちゃった方がいいかなと」

――今がチャンス?

ドルを円に両替した人
「そうですね」

ここ最近、外貨を円に替える人が殺到しているといいます。

外貨両替会社 社長
「件数・金額ともに、倍増している感覚。(円に替える人は)過去最高ペースで多いです」

     ◇

この先、円安はどうなるのでしょうか。

17日午後3時半ごろ、金融政策を決める会合後、日銀の黒田東彦総裁は次のように述べました。

日銀 黒田総裁
「2%の物価安定の目標の実現を目指し、金融緩和を継続します」

日銀は金利を低く抑え、経済の活性化を目指す“大規模な金融緩和策”の維持を明言しました。

日銀 黒田総裁
「(過去、数週間)やや急速な為替の変動が起こった。『これは好ましくない』とはっきり申し上げる」

ただ、日銀の「政策に修正なし」という決定を受けて、17日の為替相場は敏感に反応し、一気に1円近く円安に進むなど、乱高下しました。

     ◇

物価高にも響く急激な円安の背景にあるのは、アメリカ国内の“記録的なインフレ”です。

16日、ニューヨークのスーパーでは、食卓に欠かすことができない卵が1パック6ドルほど、日本円で約800円もしました。1つあたり約70円でした。さらに、1パック1000円超えの牛乳もあり、日本で“安さの象徴”であるもやしは、1パック400円ほどでした。

インフレを抑えるべく金利を上げるアメリカに対し、日本は景気回復のために金利を低く抑えています。今後、欧米との金利差がますます開き、さらに円安が進む可能性があります。

(6月17日放送『news zero』より)