メガバンク3社、最終利益が前年度を大きく上回る ウクライナ侵攻の影響で損失も
メガバンク3社の昨年度の決算が出そろいました。いずれの銀行グループも最終利益が前の年度を大きく上回る一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で多額の損失が出ています。
メガバンク3社が16日までに発表した去年4月から今年3月までの1年間の決算は、いずれの銀行グループも好調となりました。
各銀行グループの最終利益は、「三菱UFJフィナンシャルグループ」は前期と比べて3538億円増え、1兆1308億円で過去最高益となったほか、「三井住友フィナンシャルグループ」は前期に比べ1938億円増えて7066億円。「みずほフィナンシャルグループ」も前期から594億円増えて5304億円となりました。
いずれのグループも、新型コロナからの経済活動の回復などで法人向けの融資などが好調でした。
一方で、ロシアのウクライナ侵攻に伴う影響もあらわれています。
ロシア関連の事業の損失や、取引企業への融資の焦げ付きに備える引当金などで、三菱UFJがおよそ1400億円、三井住友がおよそ1000億円、みずほがおよそ969億円と、3メガバンクグループ合わせて3400億円程度の損失を計上しています。