大企業などで賃上げが相次ぐ中、保険会社が行った調査で、9割以上の回答者が物価高の影響を実感し、ゴールデンウイークの予算や夫のおこづかいなどが減っていることがわかりました。

明治安田生命が毎年この時期に行っている家計の調査によりますと、「物価高の影響を昨年以上に感じる」と回答した人は94.1％となり、実に9割以上の人が物価高の影響を実感していることが分かりました。

中でも最も影響のある費用については73.0％が「食費」と回答し去年を22.5ポイント上回りました。

また今年のゴールデンウィークの予算は1世帯あたり平均で2万9677円と、去年の3万9294円からおよそ1万円減少しました。理由については「物価高の影響で予算を減らした」とする回答が最も多く、過ごし方についても「自宅で過ごす」がおよそ半数の46.8％と、去年を5.2ポイント上回りました。

一方で去年と比べて世帯収入が増えたと答えた人は、23.1％と2年連続で上昇しました。企業の賃上げなどを理由にあげた人の割合も上昇しています。

ただ「貯蓄額」は1世帯あたり平均1303万円と、3年ぶりに減少し、去年から175万円減少、「夫のおこづかい」も3万3039円と、去年から2513円減少しました。

保険会社は収入は賃上げで上昇傾向にもかかわらず、物価高により生活費が増えたことなどが深く影響しているのではと分析しています。