セブン&アイ株主総会“井阪社長交代”の提案否決 “もの言う株主”と対立
“もの言う株主”と対立しているセブン&アイ・ホールディングスの株主総会が開かれ、井阪社長らの交代を求めて投資ファンドが出した株主提案は否決されました。
株主総会には“もの言う株主”として知られるアメリカの投資ファンド、バリューアクト・キャピタルが、井阪隆一社長らの退任を求め、4人の新たな取締役候補を提案していました。
バリューアクトはセブン&アイが主力のコンビニ以外に、スーパーやファミレスなど、さまざまな業態を抱えていることに反対していて、利益の9割を稼ぐコンビニ事業だけ切り離して経営資源を集中させるべきだ、と主張していました。
一方のセブン側は“食品はセブンイレブンの競争力の源泉で、スーパーの開発部門などコンビニ以外との連携があるからこそ他社より優位にたてている”と反対してきました。
“もの言う株主”の要求は否決されたものの、経営をめぐる火種はくすぶったままとなっています。