TPP日米事務レベル協議、都内で始まる
TPP(=環太平洋経済連携協定)の大きな焦点となっている農産物の関税に関する日米の事務レベルでの協議が9日、東京で始まった。
日本とアメリカの協議では、農産品の重要5項目の関税の取り扱いのうち、牛肉や豚肉の輸入が急増した場合に行う緊急の輸入制限(=セーフガード)の取り扱いを中心に話し合いが行われているが、依然、隔たりが残っている。
9日から行われる会合には日本の大江首席交渉官代理とアメリカのカトラー次席代表代行らが出席し、詰めの協議を行う。
甘利経済再生相は、来月上旬までに日米の閣僚間で大筋合意ができなければTPP交渉が漂流する危険性も指摘しており、今回の交渉でどこまで溝が埋められるか注目されている。