福島第一原発事故を受けて韓国が福島などの水産物を輸入禁止にしている問題で、韓国の専門家による日本での調査が１５日から始まった。

　来日したのは韓国の原子力の専門家ら７人。韓国政府は福島第一原発の汚染水問題を受け、去年９月から福島や宮城など８つの県の水産物を全面的に輸入禁止にしており、日本政府は「科学的な根拠がない」と撤回を求めている。初日の１５日、農林水産省を訪れた韓国のユン調査団長は「韓国の消費者の関心も高いので、日本の水産物などの安全管理の現状を調査する」「両国の円満な関係改善のために最善を尽くしたい」と述べた。

　調査団は今週、福島第一原発などを視察する予定。また、来年１月に行う２度目の調査も踏まえて報告をまとめることにしている。