麻生財務相は７日の閣議後会見で、中国との間で「日中財務対話」の再開に向けて調整していることを明らかにした。

　麻生財務相は、「日中財務対話」について北京での開催を軸に調整していることを明らかにした上で、アジアの経済大国として金融や通貨問題について意見交換をしたいとの考えを示した。日中財務対話は６月上旬の開催を軸に調整中とみられ、実現すれば３年２か月ぶりとなる。

　麻生財務相は中国が主導して進めるアジアインフラ投資銀行（＝ＡＩＩＢ）についてこれまでどおり、融資の際の審査の方法や環境への配慮などについて確認したいとしている。

　日中財務対話が実現すれば、ＡＩＩＢへの日本の参加を巡る話し合いが焦点の一つになるとみられる。