大手銀行グループ３社の昨年度の業績が出そろった。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループの純利益が、国内の金融機関としては初めて１兆円を上回った。

　三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループの今年３月までの１年間の純利益は、前年度比で５％増の１兆３３７億円だった。純利益が１兆円を上回るのは、国内の金融機関では初めて。タイのアユタヤ銀行の連結化などで海外事業の貸出金利息が大幅に増加したことが要因。

　一方、みずほフィナンシャルグループの純利益は前年度比で１１．１％減の６１１９億円だった。税金関係の費用がかさんだため。投資信託や保険販売などが好調で、経常利益は約２％増加した。

　三井住友フィナンシャルグループの純利益は、前年度比９．８％減の７５３６億円だった。ただ、海外事業が好調で、従来予想の７０００億円を上回った。