AIIB運営開始前の参加判断を見送りへ
政府はAIIB(=アジアインフラ投資銀行)への参加について、銀行の運営開始前に判断することは見送る方針。
AIIBは今月29日に設立メンバー57か国の代表が中国・北京に集まり協定に署名し、年内に運営を開始する予定。政府は、AIIBについて運営の細かいルールの決定が遅れるとみられることから、年内を目指している銀行の設立前に参加の判断をすることは現時点では見送る方針。
政府関係者は、AIIBの融資基準や環境への配慮などの具体的なルール作りは協定署名後も参加国の間で話し合いが行われることから、銀行の運営が実際に始まらないと明らかにならない部分が多く残されていると指摘している。
さらに、AIIBが常設の理事会の設置を見送り、中国から選出される予定の総裁に融資審査などの判断の一部が一任される見通しであることから、審査の透明性などについても運営の開始後に見極める必要があると考えている。