お口のお供はどっち? “低迷”するガムに人気急上昇のグミ ガムの反撃は…
ここ数年、ガムの市場規模が伸び悩む中、グミの人気が急上昇してきています。一方で、どうしてもガムが必要という人もいます。お口のお供の最前線を取材しました。
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8日、都内の菓子店を訪ねると、間もなく販売終了となる商品を悲しむ声が聞かれました。
「残念ですよね」
「買いだめしとかないと悲しいね」
「キシリッシュ」
「キシリッシュガム」は1997年、日本初のキシリトール入りガムとして発売されました。製造する食品メーカー大手の明治は、今月末で販売終了すると発表しました。ガム事業からも撤退するということです。
そのワケは、ガム市場が縮小していて回復する見込みがないためだといいます。ガムの市場規模は伸び悩み、去年は548億円で2017年の823億円と比べて約3割減少しています。
実際、街の人からは次のような声が聞かれました。
40代
「ガムは昔食べてましたけど(今は)車に乗る時くらい」
一方で、よく食べるようになったというのが「グミ」です。
20代
「グミです」
「食感とかもいろんな種類あるし、味もいろんな種類あるので」
グミは今、急激に市場規模が拡大しているのです。インテージの調査では、ガムと対照的に、2017年は555億円なのが、去年は781億円まで増加しました。
今や、お口のお供はガムからグミになったのでしょうか。
東京・渋谷区の雑貨店、渋谷ロフトには、好きな単語が作れるハングルの形をしたソーダ味などの「ハングルグミ(297円)」や、20代女性に刺さる懐かしいパッケージの「心友グミ(141円)」など国内や海外から集めた約230種類のグミがずらっと陳列されています。
ロフト プロモーション担当・藤田弥生さん
「グミをプレゼントする日として、ロフトでは9月3日の裏ということで3月9日を提案するようになりました」
9月3日はメーカーが制定した「グミの日」ですが、その数字を逆にした3月9日を「裏グミの日」と定め、それにちなんだイベントを開催しているのです。
5種類のグミを購入した女性
「パッケージかわいいなと思って。グミファンですね。週1~2は買って食べてます」
客
「インスタで見つけて気になる味あったら、それを探しにコンビニに行ったりします」
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空前の“グミブーム”なのでしょうか。しかし、待ったを唱える人たちもいます。それは、長距離ドライバーたちです。
「私はガムですね」
「グミは基本、食べない。(ガムを)眠くなった時用にやばいなって思ったら食べる」
ガムは眠気覚ましに“必須アイテム”なようで、毎日袋に詰めて持っているというつわものもいました。
――毎日どのくらい食べる?
「これで15個くらいありますね。1回食べるのに2個食べるからね」
長距離ドライバーたちに、ガムは愛されているようです。
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まだまだ支持されているガム業界。様々な板ガムを販売してきたロッテは7日、新たな商品を発売しました。
ロッテ 海老原京太さん
「アイスのスイカバーがガムになりました」
夏の定番アイス「スイカバー」とコラボした、その名も「スイカバーガム(想定小売価格118円)」です。特徴は…
ロッテ 海老原京太さん
「スイカバーにあるチョコ種のようなサクサクとした食感が楽しめますので」
大人から子供までついつい手にしてしまうお口のお供として、ガムもグミも人気は続きそうです。