ギリシャ情勢受け株価急落 一時600円超
緊迫したギリシャ情勢を受け、29日の東京株式市場は株価が急落し、一時600円以上値下がりした。東京証券取引所から広芝学記者が中継。
週明けの東京株式市場は、取引開始直後から全面安の展開となった。一時は600円以上値下がりするなど、下げ幅は今年最大となった。
これは、先週末に開催されたユーロ圏財務相会議を受け、ギリシャが債務不履行(=デフォルト)に陥る懸念が強まったため。外国為替市場では投資家のリスクを回避する姿勢が強まり、円を買ってユーロやドルを売る動きが広がった。円相場は対ユーロでは朝方一時1ユーロ=133円台に、対ドルでは一時1ドル=122円台前半まで円高に進み、その後も値動きの荒い展開となっている。
アジア市場で中国株などが大幅に下落していることなども売り注文に拍車をかけ、午後、日経平均株価は一時600円以上値を下げる場面もみられた。
麻生財務相「これ以上暴騰するとか暴落することにはならないような気がしますけれどね」
投資家「まぁなんとか一時的でまた戻るのではないかと思っているんですけど」
ギリシャ情勢が混迷を深める中、世界的にどこまで警戒感が強まるのか、投資家はこれから開くヨーロッパやアメリカの株式市場の反応に注目している。