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コメ“需要があった場合のみ輸入”で交渉へ

2015年7月23日 11:57
コメ“需要があった場合のみ輸入”で交渉へ

 TPP(=環太平洋経済連携協定)をめぐり日米で焦点となっているアメリカ産のコメの輸入枠について、日本政府はすべてを買い取るのではなく、需要があった場合のみ輸入する入札の方式で交渉する考えであることが関係者への取材で明らかになった。

 コメの輸入枠をめぐって、これまでアメリカ側は主食用のコメ17.5万トンを無関税で輸入するよう強く求めているのに対し、日本政府は5万トンが限度としてきた。しかし溝がうまらなかったため、日本政府は無関税の枠を増やした上ですべてを買い取る形ではなく、入札で需要があった場合のみ輸入する方式で交渉することが関係者への取材で明らかになった。

 日本側はこの形であれば、枠を増やしても実際の輸入量は抑えられ、日本への影響は少ないとみており、28日からハワイで行われる閣僚会合で詰める方針。