“スカイ再生”ANA支援案が圧勝で可決
民事再生手続き中のスカイマークの債権者集会で5日午後、ANAホールディングスなどを支援企業とする再生計画案が可決された。東京地裁前から井口明生記者が伝える。
ANAかデルタ航空かどちらを支援企業にするか決める債権者集会は、直前までどちらが有利かわからず関係者の間では緊迫した雰囲気が広がっていたが、ふたを開けてみるとANA側の圧勝で終わった。
債権者集会は、スカイマーク側が提出したANAなどを支援企業とする再生計画案と、最大の債権者でアメリカの航空機リース会社イントレピッド・アビエーションが提出したデルタ航空を支援スポンサーの候補とする2つの案が投票にかけられるという異例の展開となった。しかし、結果はANA側の圧勝となった。
再生計画案の可決には「債権総額の2分の1以上」と債権者数の過半数の支持を得ることが必要だったが、ANA側が債権総額では約6割、債権者の数では約8割の支持を獲得した。ANAを支持するとみられていたエアバスに加え、明確に態度を表明していなかったその他の大口債権者もANA案の支持に回った。
これで本格的に再生に向けて動き出すスカイマークは、5日午後4時から国土交通省で会見する予定。