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スカイ再生案 大口債権者が議決権分割通知

2015年7月24日 12:28

 民事再生手続き中のスカイマークの再生計画案をめぐり、大口債権者が債権者集会での議決権を分割することが明らかになった。

 スカイマークをめぐっては、ANAホールディングスなどを支援スポンサーとするスカイマーク側の案と、最大の債権者であるアメリカの航空機リース会社、イントレピッド・アビエーションが提出したデルタ航空をスポンサー候補とする案が来月5日の債権者集会にはかられる予定。再生計画案の成立には、「議決権総額の2分の1以上」の賛成に加え、債権者の頭数の過半数の賛成を得る必要がある。そのような中、議決権の15.7%を持つイギリスのロールス・ロイスが、議決権を4等分に、13.4%を持つアメリカの航空機リース会社CITが、議決権を2等分に分割することを東京地裁に通知した。

 ANA、デルタ航空との今後の取引関係を考慮し、双方に賛成票を投じることを可能にする狙いがあるとみられる。38%の議決権を持つイントレピッドは、ロールス・ロイスとCITが分割した議決権の半分を取り込めば議決権総額の2分の1に達するが、小口債権者の動向は不透明で、どちらの案が可決されるかは見通しが難しい情勢。