スカイマーク 債権者が独自の再生計画案
民事再生手続き中の航空会社スカイマークは、先週、裁判所に再生計画案を提出したが、これとは別に、スカイマークの最大の債権者であるアメリカの会社が独自の再生計画案を提出していたことが分かった。
スカイマークは先月29日、ANAホールディングスなどを共同スポンサーとする再生計画案を東京地裁に提出した。一方、スカイマークによると、提出した同じ日に最大の債権者であるアメリカの航空機リース会社イントレピッド・アビエーションも独自で策定した再生計画案を提出していたという。
イントレピッドは、かねてからANAホールディングスが参加する計画案には反対する意思を示していて、イントレピッドが提出した計画案では、航空会社のスポンサーをANAホールディングスと表記せず、「選定中」としているという。背景にはイントレピッド側が申し入れた機体などの使用について、ANAホールディングスが断ったことがあるとみられている。
一方、ANAホールディングスの片野坂社長は1日の会見で、イントレピッドが提出した計画案の内容について「認識していない」と話した。そのうえで、イントレピッドからの機体の使用などの申し入れについては、「話し合いをしたのは事実だが、使うと約束はしていない」と述べた。