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サンマ減少懸念で“漁船数の急増させず”

2015年9月4日 8:26
サンマ減少懸念で“漁船数の急増させず”

 資源の減少が懸念されているサンマをどう保護していくかについて話し合う国際会議が3日、東京・港区で開かれ、サンマをとる漁船の数が急激に増えないようにすることなどで合意した。

 北太平洋の公海上では台湾によるサンマ漁が増えた影響などで、サンマの資源が減ることが懸念されている。NPFC(=北太平洋漁業委員会)が東京都内で初めて行った会合には、日本や中国、ロシア、台湾など6つの国や地域が参加し、サンマなどの資源をどう保護していくかについて話し合った。

 その結果、2年後の2017年にサンマの資源を維持できる漁獲量を算定することや、サンマを保護する取り組みを始めることで合意した。取り組みが始まるまでの間、それぞれの国で漁を許可した漁船を登録する制度を導入するなどして、サンマ漁をする船の数が急激に増えないようにすることが決まった。また、サバなどをとる違法な中国の漁船が確認されていることから、中国に対して漁船の管理を強化するよう求めた。