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復旧作業続く…常総市ライフライン最新情報

2015年9月16日 16:54
復旧作業続く…常総市ライフライン最新情報

 記録的大雨による鬼怒川の堤防決壊で被害が出た茨城県常総市では、ライフラインの復旧作業が続けられている。

 東京電力によると、常総市内では16日午後2時半現在、約500軒で停電が続いている。東京電力は復旧作業を進めていて、16日中に停電は全域で解消される見通し。

 また、常総市では地域交流センターや市役所、水海道中学校など市内29か所に給水車を配置し、水を配布している。市では依然として約7400世帯で断水が続き、復旧の見込みは立っていないという。市は、給水袋が不足しているため、容器を持参して来てほしいと話している。

■配車場所(16日正午現在):地域交流センター、市役所、水海道中学校、千代田団地、保険センター、水海道第二高校、水海道公民館、五箇公民館、大楽寺、水海道第一高校、生涯学習センター、市民の広場、ふれあい館、マスダファインズ、川又公民館、水海道第三保育所、高野公民館、山田町公民館、水海道シティハイツ、北水海道駅、上十花公民館、大崎町公民館、中三坂集会所、鬼怒中学校、中妻町セブンイレブン、山戸内公民館、三妻公民館、三坂児童館、宝町会館 ※なくなり次第終了

 NTT東日本によると、固定電話については常総市で約200の回線がつながらない状態のまま。NTT東日本では常総市の避難所に無料の公衆電話を設置している。

 一方、東京都福祉保健局は、被災者の健康相談などのため、25日までに保健師らのべ8人を2回に分けて常総市の避難所に派遣する。

 また、日本助産師会は、赤ちゃんのミルクが不足するおそれがあるため、茨城県内の避難所に粉ミルクを届けた。また、産後1か月以内の母子を茨城県内の助産所でケアする計画も進めている。

 企業がボランティアを派遣する動きも出ている。アサヒビールは茨城県守谷市に工場があることから、この工場の社員を常総市の災害ボランティアセンターに派遣する。

 イオングループは栃木市からの要請を受けて、16日までにグループの従業員をボランティアとして派遣し、部屋の片付けなどを手伝っているという。

 また、常陽銀行はATMなどを載せた移動相談車を17日午前10時から正午は茨城県つくばみらい市の総合運動公園に、午後2時から午後5時まで常総市役所前に配置する。

 一方、茨城労働局と栃木労働局はそれぞれの対象地域で、今回の豪雨で勤務先が休業し、一時的に職を失った人に対し、失業保険の給付を行うとしている。