国交省が排水や復旧作業 堤防決壊の常総市
大雨の影響で10日、堤防が決壊した茨城県常総市では、国土交通省が排水作業や堤防の応急復旧作業を行っている。
国土交通省・関東地方整備局などによると、大雨の影響で、茨城県常総市三坂町にある鬼怒川の堤防が、10日午後0時50分に決壊した。堤防は、当初約20メートルにわたって決壊したが、午後1時30分頃には約80メートルまで広がり、その後140メートルにまで広がったとみられている。決壊した堤防の高さは約4メートルだった。
決壊した堤防の約10キロ下流にある水位観測所で観測された決壊当時の水位は8メートル5センチで、氾濫危険水位の5メートル30センチを3メートル近く上回っていたという。
茨城県常総市や筑西市の鬼怒川の流域などでは、これ以外にも堤防の高さを超えて水が氾濫している場所が数か所あるほか、栃木県や茨城県などで川が氾濫している場所が多くあるという。
被災地域には、11日午前8時時点で排水ポンプ車26台が到着し、排水作業を順次始めており、あわせて11日から、決壊した堤防の応急復旧工事も進めている。