決壊箇所に鬼怒川の水位が堤防上回った痕跡
大雨により茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊した場所で、川の水位が一時堤防を上回った痕跡が見つかったことが専門家らの調査で分かった。
11日朝、茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊した場所で国土交通省の専門家らが調査を行った。その結果、決壊した堤防が、砂と粘土質の土とでできていることや、川の水位が一時堤防を上回った痕跡などが確認できたという。また現場には、氾濫した水の流れが速いときに地盤を削ってできる「落堀」と呼ばれる大きな穴が確認できたという。
ただ、堤防が決壊した原因はまだ分かっておらず、国土交通省・関東地方整備局は引き続き現地調査を行って原因を究明をしたいとしている。
現地では11日午後4時に約30人規模の現地対策本部が設置され、ポンプ車による排水作業や、堤防の決壊部分の応急復旧作業が行われている。