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ライフラインの復旧作業続く 茨城・常総市

2015年9月15日 17:36
ライフラインの復旧作業続く 茨城・常総市

 記録的大雨による鬼怒川の堤防決壊で被害が出た茨城県常総市では、ライフラインの復旧作業が続けられている。

 現在、常総市内にある26か所の避難所は約2000人が避難していて、避難所には衣類や日用品などの寄付が全国から集まってきている。避難者の中には、疲れやストレスで風邪やぜんそくなどの喉の不調を訴える人が増えているという。

 避難生活を送る女性「すごい風邪もはやってるし、ほこりがやっぱりひどいのね、だから健康管理ということで、誰でもマスクをしてくださいとなっている」

 また、常総市によると、依然として約7400世帯で断水が続き、復旧の見込みは立っていないという。15日午後1時半現在、市では、市内28か所に給水車を配置し、水を配布している。市は給水袋が不足しているため、容器を持参して来てほしいと話している。どこの場所も水はなくなり次第終了となる。

■配車場所:三妻公民館、五箇公民館、上十花公民館、千代田団地、保健センター、水海道第二高校、水海道公民館、市役所、大楽寺、水海道第一高校、生涯学習センター、市民の広場、ふれあい館 マスダファインズ、川又公民館、水海道第三保育所、高野公民館、山田町公民館、水海道シティハイツ、北水海道駅、水海道中学校、大崎町公民館、中三坂集会所、鬼怒中学校、中妻町セブン-イレブン、中山農村集落センター、地域交流センター、宝町会館

 東京電力によると、常総市内では現在も約4900軒で停電が続いているという。東京電力は復旧作業を進めていて、16日には市内全域の停電は解消される見通し。

 NTT東日本やKDDIは、市内の避難所やボランティアセンターに、無料でインターネットに接続できる設備を設置した。現地では具体的な利用方法が示されているという。

 常陽銀行と筑波銀行は、茨城県常総市内の支店を再開した。常陽銀行は、車にATMなどをのせた移動相談車を市内の避難所などに巡回させる。16日は常総市役所に配置する。筑波銀行は、市内の支店に、被災者からの相談を受け付ける損害保険会社の窓口や、低金利で車や住宅の修復のための資金を貸し出す融資の窓口を設けている。

 流通大手のユニーグループ・ホールディングスは茨城県の要請に基づいて、16日、常総市やその周辺の避難所に追加の支援物資を送ることを決めた。内容は、マスク5万枚のほか、軍手や靴下、スコップ、ほうきなど。