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TPP閣僚会合始まる 交渉厳しい状況も

2015年10月1日 7:16
TPP閣僚会合始まる 交渉厳しい状況も

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合が日本時間1日朝、アメリカ・アトランタで始まった。今度こそ合意することができるのだろうか?現地から田口舞記者が中継。

 TPP参加12カ国の閣僚らは先ほど約1時間、全体会合を行いこれまでの進捗(しんちょく)状況を確認した。しかし交渉は現段階では厳しいものとなっている。

 焦点は、自動車関税のルール、バターなど乳製品の関税の扱い、そしてバイオ新薬の保護期間の問題といった難航する分野を解決し全体の合意につなげられるかどうか。全体会合を終えた甘利経済再生担当相は記者団の質問に厳しい表情で答えた。

 甘利経済再生担当相「ここでまとめなければ交渉が漂流してしまう可能性すらあるということを指摘し、残された課題を全て解決し、今回の会合で妥結をしようと呼びかけました。各国とも今回の閣僚会合で大筋合意を達成したいという意志を共有した次第です」

 ただ、甘利経済再生担当相は、協議が思うように進んでいないこともにじませ、アメリカに対し、2国間での詰めの協議を進めてほしいと要請したことを明らかにした。

 昨日は交渉関係者から自動車分野での解決が近いとの声も上がっていたが、いまだ解決した様子はなく、議長国アメリカの詰め甘さが露呈した形になっている。協議の予定は明日までだが、いまだ合意に向けた道筋は見えていない。

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