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TPP共同会見遅れる 米が合意文書確認か

2015年10月5日 10:57
TPP共同会見遅れる 米が合意文書確認か

 アメリカ・アトランタで開かれているTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は、各国による共同会見が始まる予定の時刻を大幅に越えても開かれていない。

 会合のスケジュールが大幅にずれ込んでいて、日本時間5日午前10時時点で、共同記者会見が始まる時間も設定されていない。

 共同記者会見を前に、12か国の閣僚全体による最後の会合が行われることになっているが、その閣僚会合が、日本時間5日午前10時時点であと数時間は開かれないとの観測も出ている。

 会合のスケジュールが大幅にずれ込んでいることについて、メキシコのグアハルド経済相は日本時間の5日午前9時ごろ、「残る決断をした大臣は、会合が終了するまでいる。それは今夜か深夜か未明かもしれない。いずれにしても交渉決着までいるよ」と述べた。

 これに先立ち、日本時間の5日午前1時ごろに、甘利経済再生担当相は大筋合意の準備が整ったことを自らの口で説明した。TPP交渉で最大の課題だったバイオ新薬の保護期間について、アメリカとオーストラリアが実質8年にするという案で折り合えたこと。また、自動車や乳製品の協議も大きく前に進んだということで、甘利経済再生担当相は大筋合意の見通しがついたと話した。

 さらに甘利経済再生担当相は、安倍首相にも報告したことを明らかにし、「非常に喜んでおられた」と話している。5日間に及んだ今回のアトランタ会合は、間もなく決着するものとみられていたが、アメリカ側が合意文書の最終チェックをしている模様で、時間がかかっているものとみられる。