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“高騰”続ける卵 赤字覚悟で特売するスーパーも… お安く買う方法は?

2023年1月18日 21:56
“高騰”続ける卵 赤字覚悟で特売するスーパーも… お安く買う方法は?

卵の高値が続いています。赤字覚悟で特売をするスーパーには、人々が殺到しています。少しでも安く買う方法はあるのかを取材しました。

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“物価の優等生”であるはずの卵の高騰に、街の人は嘆いていました。

「卵はすごい高いなって」
「(卵の)値上げが続いていて下がらないので、買うのをためらったりするのは、結構あります」

東京・足立区にあるスーパーでは、卵が売り場へ出されると、すぐにお客さんが手にとっていきました。値段は10個入りで99円(税抜き)。週2回の“卵特売の日”をめがけ、多くのお客さんが買い求めていました。

主婦(60代)
「(他では)卵が上がるって聞いて、特売の日に来ようかなって」

ただ、このスーパーでも先月から仕入れ値が上昇し、1パックあたり150円(税抜き)になりました。つまり特売の日は、1パックごとに50円ほど赤字になります。

スーパーおっ母さん北千住店 小野勇治店長
「(店側は)かなりの赤字ですけど、これだけ物価も高騰してますので、せめて卵だけでも、サービスできるところはしてあげたいなというのはある」

総務省統計局によると、東京23区の卵1パック10個入りの平均小売価格は、先月は249円でした。

JA全農たまごによると、高騰の理由は、鳥インフルエンザの発生です。去年10月から今年にかけ、全国で1100万羽以上が殺処分され、供給量が減少し、卸売価格は今月も高止まりしたままだといいます。

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こうした中、お得なサービスに注文が殺到しています。

アプリで注文すると、週に1度、10個入りの卵が税込み108円で届くという“卵の定期便”です。利用者は、オフィスやコンビニなどにある専用の冷蔵庫から卵を受け取ります。

クックパッド 広報・武田春香さん
「個別にご家庭にお届けする部分が省くことができますので、流通のコストをおさえることができる」

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“価格据え置き”を死守する飲食店もありました。

お客さん
「安い方がいいですね」
「ありがたい」

卵白を泡立てふわっふわっのメレンゲにし、濃厚な黄身をのせた“極上”の卵かけごはんが食べ放題の店「吉祥寺TKG たまごのおはなし」です。名古屋コーチンなど8種類のこだわり卵を食べ比べできるのが売りですが、1個あたりの仕入れ値が5円から15円ほど上昇しています。それでも、価格の据え置きを続けています。

吉祥寺TKG たまごのおはなし 土山俊郎さん
「お客さまは楽しみに来ていただくので、(仕入れ以外の)コストの見直しなんかをやっていかなきゃという思いがあります」

卵をお得に楽しむサービスの人気は続きそうです。