物価が高騰する中、「家計が圧迫されている」と感じている人が増えているようです。「少しでも安く手に入れたい」というニーズが高まる中、商品を無料や割り引きで受け取ることができるサービスが注目されています。サービスが成立する仕組みを取材しました。

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牛丼チェーン・吉野家では、すき焼きのメニュー「牛すき鍋膳」（並盛・767円）が期間限定で登場し、人気だといいます。

さらに1月からは、すき焼きに欠かせない「卵のおかわり」が無料になるサービスも実施しています。（1月31日午後8時まで・店内飲食のみ）

吉野家経営企画室　廣岡恵次室長
「『牛すき鍋膳』『牛すき丼』を店内でお召し上がりのお客様につきまして、卵のおかわりができる」

さまざまなモノの値段が高騰している中、サービスの狙いについて、廣岡室長は「ちょっとした幸せといいますか、喜びにつながっていただければいいなということで」と説明しました。

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街の人は「物価の高騰が家計を圧迫している」と感じる人が多くいるようです。東京・有楽町で話を聞くと、「やっぱり高いなと。必要以外、買わない…って」「どこで節約しようかなと悩みますね」といった声が聞かれました。

他にも「今まではバッと買ってたのを、減らして買います」「ワインとかも、前は頑張って高いものとかを買ったりしていたけど、ちょっとお手頃なやつ…スーパーとかで買えるようなものを買ったりとか」といった、買い物が変化したという声も聞かれました。

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「少しでも安く手に入れたい」というニーズが高まる中、“野菜などが無料でもらえる”というお得なサービスも始まっています。

フリフル　坂口龍也代表
「出荷できない野菜がたくさんあるのを見て、これをどうにかできないかなと」

フリフルのサイトでは、農家から買い取ったという規格外の農作物を、1か月に10種類以上、サイトに画像付きで公開しています。そして、抽選で当たった人に無料でプレゼントしているといいます。

熊本県産の果物「晩柑」も、その1つ。中には強風などで落下し、傷がつくなどして規格外農作物になった物もありますが、味には影響がないということです。

フリフルの坂口龍也代表は「農家さんからは高く買い取って、消費者の方にはお得に届けるということができているので」と説明し、登録者は増えているとしています。

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また、通常よりお得に購入できるサービスも始まっています。東京・武蔵野市に設置された白い無人販売機の中には、お菓子などの商品が入っています。

ZERO広報　冨塚由希乃さん
「主に賞味期限が短いだったり、パッケージの変更があったり、季節限定の商品だったり」

ZEROでは「まだ食べられるものの、廃棄される可能性が高い物を安く仕入れることで、通常価格の3割から最大で9割近くも安く購入することができる」としています。

ZERO広報　冨塚由希乃さん
「お得に買えるという点で、全然、食品ロスに興味がなかったという方でも、お気軽に利用いただければと思います」

この無人販売機は駅など人がよく利用する場所に設置されていて、利用者も増えているということです。