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株価下落 経団連会長“過剰に反応しすぎ”

2016年1月12日 22:31
株価下落 経団連会長“過剰に反応しすぎ”

 日経平均株価が年明けから下落を続ける中、経団連の榊原会長は12日、株式市場が「過剰に反応しすぎている」との見解を示した。

 「中長期的に見れば日本経済のファンダメンタルズ(=基礎的条件)は強い。日本企業の業績も非常に好調、日本株は“買い”といった状況に収れんしてくると思っている」-榊原会長はこのように述べて、このところの株価の下落について、経済の実態を反映したものではなく、市場が過剰反応しているとの見解を示した。

 これは、東京株式市場が中国経済への先行き懸念や、中東情勢の緊迫化を受けて、6日連続で下落していることを受けたもの。

 榊原会長は、アメリカで雇用や消費が堅調なことや、日本経済も今年は去年よりも良くなるとの見通しを披露した上で、株価の下落も落ち着くとの見方を示した。

 また、株価下落が、今月から始まる春闘に及ぼす心理的影響についても「経営者も冷静に見ているので影響することはないと思う」と述べた。