中国・李首相、日本企業からの投資に期待
経団連などの経済界のトップらが参加する「日中経済協会」の訪問団は、4日午後、北京で中国の李克強首相と会談した。李首相は「今後、年6.5%以上の経済成長が必要だ」として、日本企業からの投資に期待を示した。
中国を訪問している経団連の榊原会長ら約200人の訪問団は、人民大会堂で李克強首相と会談した。訪問団が中国の首相と会談するのは、約6年ぶりのこと。
李克強首相「(日中関係において)長期的で、安定した健全な発展を実現する」
李首相は、「歴史を鑑(かがみ)とする」としながらも、未来志向で日中関係を発展させる考えを強調。「中国が2020年にゆとりある社会を実現するために、年平均で6.5%以上の経済成長が必要だ」として、日本企業からの投資に期待を示した。
一方、経団連の榊原会長は、「日本企業は産業協力などを通じて、中国の経済発展に貢献してきた」と指摘し、中国側に対し政治分野の安定的な関係の構築や、良好なビジネス環境の整備などを要望した。