連休明けの東京市場も… 株価下落止まらず
三連休明けの東京株式市場で、日経平均株価は12日朝も大きく値を下げて取引が始まった。東京証券取引所から東本由紀子記者が報告する。
先週末、戦後初めて、年明けから5日連続の下落となった日経平均株価だが、12日朝も200円以上、値を下げてのスタートとなった。寄りつきは前営業日比227円03銭安の1万7470円93銭。
値下がりの背景には、中国経済への懸念がある。上海市場では11日、上海総合指数が5.3パーセント下落し、指数は今年に入ってすでに15パーセント近くも下落している。これにより、リスクを回避しようと円相場は一時、1ドル=116円台をつけるなど円高が進み、輸出関連企業を中心に株が売られる展開になっている。
また、これに原油安が追い打ちをかけている。中国の景気悪化で原油の需要が減るとの見通しなどから、前日のアメリカの原油先物市場で原油価格は一時、1バレル=30ドル台まで急落した。このことも世界経済の懸念材料となっている。
年明けからの負の連鎖がいつまで続くのか。中国・上海市場の動きが注目される。