１１日のアメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、ヨーロッパの株式市場で軒並み大きく株価を下げたほか、原油価格が６日続けて下落したことなどから、一時４００ドル以上値を下げた。

　１１日、ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は前日比２５４ドル５６セント安の１万５６６０ドル１８セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は１６．７５ポイント下げて４２６６．８４だった。

　この日も焦点の一つとなったのはＦＲＢ（＝連邦準備制度理事会）のイエレン議長が行ったアメリカ上院での議会証言だった。イエレン議長は、１２月の利上げ以降、世界的な株安や原油安が続いていることについて、「アメリカ経済の見通しによい影響を与えていない」と述べ、重ねて世界経済への警戒感を示した。

　一方、原油先物相場では、指標となるＷＴＩが一時１バレル２６ドル０５セントをつけるなど６日連続で下落したほか、ヨーロッパ市場の大幅な反落を受けて、ニューヨーク株式市場も終始売りが優勢となった。

　市場関係者は「株式・先物・為替の３つとも、リスクオフに終始していて、先が見えない状態が続いている」と話している。