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NYダウ17ドル安 原油価格の下落が影響

2016年2月2日 8:27
NYダウ17ドル安 原油価格の下落が影響

 1日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、中国の景気減速への懸念を受け、再び原油の先物価格が下落した影響などでダウ平均株価は前週末終値比17ドル12セント安の1万6449ドル18セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は6.41ポイント上げて4620.37だった。

 この日は、まず中国の1月の景況感を示す指数が低調だったことなどを受け、ニューヨーク商業取引所の原油の先物価格が大きく下落。エネルギー関連株などの売りにつながった。

 また、朝方に発表された去年12月のアメリカの個人消費支出や建設支出が市場予想を下回ったため、アメリカ経済の先行きに対する懸念も強まった。

 一方、FRB(=連邦準備制度理事会)の副議長が、国際情勢がアメリカ経済に及ぼす影響に警戒感を示したことを受け、追加の利上げが緩やかになるとの見通しが強まり、買いにつながる場面もあった。

 市場関係者は「このところアメリカの経済指標も低調な数値が相次いでいる。投資家は、原油価格の推移や今週発表される雇用統計を注視している」と話している。