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ホンハイ1000億減額でシャープ株取得へ

2016年3月30日 21:13
ホンハイ1000億減額でシャープ株取得へ

 シャープと台湾のホンハイ精密工業はそれぞれ取締役会で、買収契約を決議した。新たな契約内容には、液晶事業についてホンハイに有利な条件が追加された。

 ホンハイが、シャープの買収決定を保留してから1か月以上たった30日、シャープとホンハイはようやく買収契約を決議した。新たな契約内容にはシャープの経営の悪化が反映され、ホンハイは、当初より1000億円少ない3888億円でシャープ株66%超を取得する。

 また、ホンハイがもっとも手に入れたい液晶事業について、ホンハイに有利な条件が追加された。ホンハイの責任以外で契約が破談となった場合、ホンハイは、シャープの液晶事業だけを購入することができることが盛り込まれた。

 シャープ社員「(Q:一丸となってやっていく?)そういう雰囲気にしていかないとダメだと思いますね」「粛々とやるだけですね」

 一方、ホンハイ側は台湾で会見し、「合意にいたって嬉しい。これから一緒に努力して発展させていきたい」とのコメントを発表した。

 ホンハイとシャープは来月2日に、ホンハイとシャープが共同経営している大阪の堺ディスプレイプロダクトで契約に調印し、両社トップが共同会見する。