“短期間でシャープ黒字化”郭会長が意欲
シャープと台湾・ホンハイ精密工業は、ホンハイによる買収契約を締結した。ホンハイの郭(かく)会長は、短期間で黒字化すると意欲を示す一方、具体的な再建計画は示されなかった。
シャープと台湾・ホンハイ精密工業は、2日午後、大阪府堺市で買収契約の調印式を開き、ホンハイが3888億円を出資し、シャープを傘下におさめる契約にサインした。
会見で郭会長は、省エネ性能に優れた「IGZO液晶」などに力を入れ、従業員の雇用も全員残ってもらえるように最善を尽くすと表明。2年以内の黒字化を目指すことを示唆したが、具体的な再建計画については言及を避けた。
郭台銘会長「私の頭の中には(再建に向けた)明確なロードマップがある。この再建計画の詳細については、きょうの段階で話すことはしません」
また、郭会長は、当初の金額から1000億円も下がった出資金のさらなる減額については、「契約を結んだのでそれはない」と明言した。
シャープの高橋社長は、「企業の一体性を維持していく」と強調、大手電機メーカーとしては初めてとなる海外企業のもとでの再建が始まる。