シャープ買収契約締結、来週半ば以降か
台湾のホンハイ精密工業がシャープを買収する契約の締結が、来週半ば以降になる可能性が出てきた。
ホンハイはシャープの債務リスクについての精査をすでに終えており、これについては買収契約の締結に支障をきたさない内容ということが確認されている。しかし、関係者によると、ホンハイとシャープの主力取引銀行との間で追加の金融支援をめぐって詰めの交渉が残っており、今週中を目指していた買収契約の締結は、早くても来週半ばにずれ込む見通しだという。
新たな金融支援策としては、シャープに対する融資の金利引き下げや、買収に際してホンハイが銀行から買い取るシャープの優先株の額を当初の1000億円から引き下げる案が出ている。