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シャープ 昨年度決算2559億円の赤字に

2016年5月12日 20:49
シャープ 昨年度決算2559億円の赤字に

 台湾・ホンハイ精密工業の傘下に入り再建を目指すシャープは、昨年度の決算が2559億円の赤字になったと発表した。また、次期社長にはホンハイの副総裁が就任する。

 12日の発表によると、シャープは昨年度の決算で、最終損益が2559億円の赤字になった。赤字は2年連続で、中国のスマートフォン向け中小型液晶など、主力の液晶事業が不振だったことが主な要因。

 これによりシャープは、負債の額が資産の額を上回る債務超過に陥ったが、ホンハイからの出資が完了すれば解消される予定。また、シャープは、次期社長にホンハイの戴正呉副総裁が就任する人事をあわせて発表した。ホンハイによるシャープへの出資完了後に就任する予定。

 シャープ・高橋興三社長「非常に力をお持ちの方。ホンハイでもナンバー2という重要な役職。日本語も話せるということで、総合的観点から選ばれたと思う。私たちも同意している」

 シャープは本社の移転や人事制度改革などを進め、ホンハイのもとで早期の黒字化を目指すとしているが、事業の売却や人員削減など大規模なリストラの可能性はまだ残されている。