NY株3ドル安 終値1万7526ドル
18日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は利上げ観測が強まり売りが広がった一方、セクター別では銀行関連株などが買われた結果、小幅な値動きで取引を終えた。
18日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は前の日の終値から3ドル36セント値を下げ、1万7526ドル62セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は23.39ポイント上げて4739.12だった。
この日、4月のFOMC(=連邦公開市場委員会)の議事録が公表された。多くの参加者が「経済の改善が続けば6月の利上げが適切である」との意見だった事が明らかになり、市場では次の利上げが想定より早まるとの見方が強まり売りが広がった。一方、利上げ観測が高まった事で貸し出し金利の上昇で利益が見込まれる銀行や金融関連株がセクター別では買われた。結果、この日は売りと買いが交錯する展開となり小幅な値動きとなった。
市場関係者は「一時、9月にずれ込むという見方が広がった利上げが6月にも行われるとの見方が強まってきている。来週発表される製造業に関する経済指標などが判断に重要な影響を与えるだろう」と話している。