９日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は前日に下落した原油の先物価格が持ち直したことなどを受け、ダウ平均株価は３６ドル値を上げた。

　９日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は前の日の終値から３６ドル２６セント値を上げ１万７０００ドル３６セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は２５．５５ポイント上がり４６７４．３８だった。

　この日はまず、アメリカのエネルギー情報局が来年のアメリカの原油の生産量が減少するとの予想を発表したことなどを受け、原油の先物価格が大幅に上昇。エネルギー関連株が買われるなどダウ平均株価を押し上げた。また、１０日に開かれるヨーロッパ中央銀行の理事会で、追加の金融緩和が発表されるとの観測が強まっていることからヨーロッパの株式相場が上昇。ニューヨーク市場でも買いにつながった。

　市場関係者は「ヨーロッパが打ち出す金融策の内容次第で１０日の株式相場は大きく変動するだろう」と話している。