英EU離脱問題巡る思惑も ダウ92ドル高
16日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はイギリスのEU(=ヨーロッパ連合)離脱問題を巡る思惑から値動きの激しい展開となった。結局6日ぶりに反発し、ダウ平均株価は前日比92ドル93セント高の1万7733ドル10セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も9.99ポイント上げて4844.92だった。
この日は再びイギリスでEU離脱派が優勢との世論調査結果が出たことから、世界経済への先行き懸念が広がり取引開始直後から値を下げた。下げ幅は一時、170ドル近くになった。
しかし、午後になり、EU残留派のイギリスの下院議員が銃撃され死亡したニュースが報道されると急反発した。事件によりEU離脱派への批判が高まり、残留支持派が優勢になるとの見方が広がったため。
市場関係者は、「イギリスの国民投票に対する市場の関心は高まっており、株価の反応が敏感になっている」と話している。