1ドル100円台に…日経平均株価は急落
6日、東京外国為替市場で円相場が1ドル=100円台をつけた。このため日経平均株価も急落している。
東京外国為替市場で円相場が8営業日ぶりに1ドル=100円台をつけたことで輸出企業の業績が悪くなると懸念され、6日午前の株価は急落した。日経平均株価は5日の終値より463円下落して1万5206円30銭で午前の取引を終えた。
急速な円高と株価下落の背景にあるのは、イギリスをはじめとした世界経済への不安感。イギリスでEU(=欧州連合)離脱を前に不動産価格が下がる懸念から、不動産関連の投資ファンドの取引停止が相次いだことで不安が拡大し、対ドルで31年ぶりのポンド安になった。
ここ最近は、市場ではイギリスのEU離脱による経済への影響については楽観的なムードもあったが、これを受けて経済への悪影響が再び懸念される事態となった。
この流れから、安全資産とされる円を買う動きも強まっている。いったんはEU離脱への不安が収まったようにみえた市場だが、今後も不安定な値動きは続きそうだ。