日経平均株価、一時300円超下落 円急伸
6日朝の東京株式市場で、日経平均株価は一時、300円以上も値を下げた。株価下落の主な要因は、急速な円高・ドル安。
先週末に発表された5月のアメリカの雇用統計が3万8000人の増加と、市場予想の約16万人増加を大幅に下回った。このため、市場ではアメリカ経済が思ったより悪いのではという懸念が広がり、アメリカが近く利上げするとの見方も弱まった。
このため、ドルを売って円を買う動きが加速した。円相場は1ドル=106円台と先週末に比べて2円以上も円高となり、東京株式市場では円高による輸出関連企業の業績悪化の懸念から株が売られている。
アメリカの中央銀行の出方次第では105円台まで円高が進み、株価は1万6000円を割り込む可能性もあるとみる市場関係者もいる。