NYダウ 雇用統計が予想下回り99ドル安
4日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、民間会社が発表した雇用に関する統計が市場予想を下回ったことなどから、ダウ平均株価は約100ドル値を下げて取引を終えた。
4日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比99ドル65セント安の1万7651ドル26セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も37.59ポイント下げて4725.64だった。
この日、4月のADP雇用統計が発表され、民間雇用者数が市場予想を下回った。そのため、6日に発表される4月の雇用統計も市場予想を下回るのではとの警戒感から売りが広がった。
さらに、市場関係者が指摘したのは、アメリカ大統領選挙の候補者レースでトランプ氏が共和党候補者に正式に指名される運びとなった影響。関係者は、影響はまだ限定的としながらも、「過激な発言が続くトランプ氏が正式候補になるということで、市場に警戒感が出て、売りにつながった可能性もある」と指摘した。その上で「今後はトランプ氏の経済政策などに関する発言に、市場が敏感に反応する事態が出てくるだろう」と話している。