米雇用統計 就業者数は予想を大きく上回る
アメリカの2月の雇用統計が4日に発表され、就業者数は市場予想を大きく上回った。
アメリカ労働省が発表した先月の雇用統計で、景気の動向を反映する農業部門以外の就業者数は前月比24万2000人増加し、市場の予想を大幅に上回った。また、失業率も4.9%と前月と同じ水準を維持した。
アメリカの雇用の回復が改めて示された形だが、平均時給は25.35ドルと前月よりわずかに下がった。市場関係者は「注目していた賃金が上がっていない上、原油価格の下落を受け、海外の景気減速への警戒も強いことから、アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)は今月半ばの会合で追加の利上げを見送る可能性が高い」と話している。