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日本ユニシス社長 社員活性の秘訣 3/5

2016年7月14日 17:52
日本ユニシス社長 社員活性の秘訣 3/5

 日本ユニシス社長・平岡昭良氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。3つ目のキーワードは「IT業界での失敗の多くは『早すぎた』こと」。

 失敗を成功に結びつける秘けつとは?そして、平岡氏が開いた“私塾”とはどんなものなのか?


■“生けす”で時期を待つ

――平岡社長にも失敗の経験談などおありですか?

 たくさんあります。社員には「たぶんうちの会社で一番失敗しているのは私です」と言っています。失敗をたくさんすると社長になれる(笑)。失敗をしないと成功に結びつかないということで果敢にチャレンジをしています。

 実は、2002年に今のコンセプトである「ビジネスをつないでサービスを動かす」という考え方を始めました。ただ、当時はスマートフォンも無いですし、まだまだ技術的に追いつかなかったので実現できませんでした。

 今だと色んなサービスを連携してワンストップでやることは当たり前の世界ですよね。その当時は、当然失敗したんですが、あたためていたアイデアを“生けす”に入れておいて、14年たってようやく実現できる段階になりました。

 それ以外にも数々の失敗をしています。“ファッションショーとIT”というのもやって、やっぱり失敗しました。


■平岡流“私塾”とは

――平岡さんが社長になられる以前、社員に声をかけメンバーを募り開いた“私塾”で、社員の自由な意見から新たなプロジェクトを立ち上げようという事をなさっていましたが、実際にビジネスになったものもあるのでしょうか?

 社長になる前なので、かれこれ5~6年前になるんですかね。

 会社の中で新しいことをやろうとすると、上司にお伺いを立てますよね。そして色々とチェックされ、内容を直します。またその上の上司が、そしてその上の上司が…と、申請する方もだんだん疲れてきますよね。素晴らしいアイデアもだんだん丸まってくるんです。

 ですから、“私塾”で私が直接相手になって「新しいことを考えようよ。やろうよ」と。そのアイデアにもし私がOKを出したら、会社の稟議(りんぎ)や承認プロセスは全て私が通すという約束で、「やりたいやつは手を上げて出てこい」という形でやっていました。

 実は、「若い人たちのために」と思ってやったのですが、年齢を15歳以上もサバを読んできた方も結構参加して、それが活気づいた第一歩になったんじゃないかなと思っています。

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