金融とＩＴを融合した「フィンテック」の活用に取り組んでいる日本銀行は２３日、企業と情報交換する初めてのフォーラムを開いた。

　黒田総裁も出席して開かれた「第１回フィンテックフォーラム」には、日銀や金融機関、ＩＴ企業の担当者らが参加し、生体認証や暗号化の技術について取り組みを報告した。

　日本銀行、黒田東彦総裁「情報技術の進歩がハッキングやサイバー攻撃などの手口をますます巧妙にしている面もあります。フィンテックの発展にとっても情報セキュリティーへの対応はカギとなります」

　日銀では、セキュリティー技術の高度化をめざすうえで金融機関やＩＴ企業との連携が重要だとして、今後もこうしたフォーラムを年に数回程度開催する予定だという。